ASUSTOR AS1002Tを導入-その2-

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前回のエントリーではAS1002Tの導入を決めるまでを書きました。このエントリーではHDDを組み込んでから構築までを書いていきます。

まずは開梱から。紙ベースはクイックスタートガイドのみで、詳細を見たければあらかじめHPからダウンロードしておくと 作業がはかどると思います。
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最終的な環境としては4TBx2のRAID1構成ですが、まずはADMを最新に上げるために1本だけ入れて起動させました(2本入れてしまうとRAIDボリュームの構成に時間がとられてしまうので何かあると面倒)。AS1002TでHDD1本の構成の場合は、下の段(ステータスランプが並んでいる方)にセットする必要があるようです。なお、今回のHDDは元々HDL2-Aで使っていたものなので、AS1002Tに組み込む前に念のためWindowsのディスク管理から全ボリュームを削除しておきました。

AS1002Tの設定には付属CD or HPからダウンロードできるControl CenterをPCにインストールして行うのが基本のようですが、正直この手のツールはあまり入れたくないんですよね。ということで、今回はWebインストールで始めました。AS1002TのIPアドレスが分かっていればブラウザから設定できます。初期状態ではDHCPでIPが振られているので、適当なツールなどで本機のIPアドレスを把握しておきます。

初回起動時にはADMのアップデートが走りました。Live Updateの実行で、1/23の作業時点では2.6.6.RCF2になりました。
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ちなみに、初回起動時のADMのアップデートで、ダウンロードが完了したところでなぜかエラーになってしまいました。シャットダウンしてHDDの抜き差ししろとの指示がありましたがそのまま再度電源投入したところ、次は問題なく処理が完了しました。その後も初期設定中のHDDがゴリゴリ動いている間は何回かエラー画面が出たり、設定画面が固まることがありました。メモリ不足とかそういう挙動に思えますが、落ち着いた後は何事もなくそこそこ軽快に動いています。

本機はメインNASのバックアップなので、2台のHDDを入れてRAID1構成を作った後はユーザと共有フォルダを作って、Rsync用の設定をしました。WD40EFRXでのRAID1の構築には大体10時間くらいかかりました。

Rsyncサーバの設定は[サービス]-[再同期サーバー]の中の設定が必要です。Rsyncははじめて使ったのですが、RsyncサーバとなるAS1002Tでは再同期サーバーの設定でモジュールをまず準備しました。これでモジュール名・バックアップ先パス・認証方法を設定します。ReadyNASからはバックアップ設定で複製先の名前を「remote:Rsyncサーバー」にし、ホストにAS1002TのIPアドレス、パスにAS1002Tで設定したRsyncモジュール名を、ログイン・パスワードにAS1002TのRsyncモジュールに設定した認証情報を入れます。

なおRsyncのお作法らしいのですが、複製元のパスの最後に「/」をつけると指定パスの中身をバックアップ先にsyncします。ReadyNAS側でこれを指定する場合、例えばルート直下のディレクトリtestを指定する場合は複製元の名前が「test」、パスに「/」となるよう記載すればOKでした。

CrystalDiskMarkでのベンチ結果は、同一HDDでの比較でHDL2-Aよりも速くなりました。
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たぶんHDL2-Aは基板のどこかが故障していると思われる(こちらのサイトの症状と同じ感じですが、HDD自体には問題が無いので、たぶん基板側の問題)ので参考値です。本来ならRAID1でも50MB/s(Seq R/W)前後出るはずなので。ちなみにWD40EFRXをUSB3.0接続した場合はこんな感じでした。
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アプリケーション系のレポートは後日ネタができれば-その3-で。