ダビング10開始日決定

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ダビング10の開始日が7月4日の午前4時に正式決定したとのことです。
さて、このダビング10はもともと6月2日に開始となっていましたが、補償金問題で延期されたわけです。で、今回開始が決定されたのは、「ダビング10と補償金を切り離す」と権利者団体が譲歩した形になっているように見えますが、もともと両者は別次元の話なので、なんだかなぁと思います。

それと、一部でダビング10延期の原因は補償金問題とは別問題であったという意見もありました(ソースが思い出せない)。内容は、特定メーカーでダビング10対応のファームにバグがあり、6/2に間に合わないので延期にしたという内容。まぁ、その1社のために延期にしたというのは無理がありますが、他にも「放送設備の改修対応が間に合わなかった」説があったり(これもたぶんデマ。ダビング10は現状放送のまま、受信端末がフラグの意味の取り方を変えるだけで、コピーワンスのフラグに手を加える仕組みになっている)、真相は闇の中といったところでしょうか。


で、あと10日ほどでダビング10の運用が開始されるわけですが、我が家では何の享受もありません。もともとダビング10に対応する機器がないこともありますが、ダビング10自体「いらない子」という考えなもので。たぶん、このネタ(ダビング10)はこれで最後かなぁ(実際に運用されてからまた書くかも)。


あと、タイムシフト自体にも還元は必要なんて言っているおかしなところもあるみたいですが、「協会の考え」としてわざわざリリースしている内容からすると、やっぱり的外れなことを言っているなぁと思いました。たとえば、

映画の著作物そのものをまるごと鑑賞する目的で行われる私的録画は、映画製作者が資本を投下して製作した映画の著作物の経済的価値を、その製作目的に照らして本来的な態様において利用・享受するものです。
それはTV局(CM)から享受してるじゃないかと言いたい。それから、
放送からの録画によるパッケージビジネスに与える影響は大きいし、仮に直接的な売上げ減がなくても、私的録画補償金が必要
一般的には放送を見て気に入ったからパッケージを購入するorコレクションとして購入するというのがその市場の大きな部分だと思います。放送からコレクションにする人もいるとは思いますが、どちらかと言えば放送は広告に近いと思うし、ビジネスモデルという意味合いで言えばすでに有料放送という手段もあるわけなので、どうにも納得がいかないですね。


なんだかこのネタに触れるといつもグチみたいになってしまいますが、どうも消費者側と権利者側(正確には権利者ではなく、権利者団体)では考え方がズレるようです。


[追加]
ITMediaの記事に、私の考え方に近い(というか、私が読んでみて納得できる)記事が出ていたので、リンクしておきます。

 ねじれがねじれを産み続ける補償金と機器の関係