UPSの設定

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いつかは設置しようと思っていたUPSを去年の秋に導入して、メインのNAS(ReadyNAS RN31600)をマスターに、サーバPCにWinNUTを導入して連動させるようにしています。ちなみに導入したUPSはAPCのBR550G-JPです。接続機器の状況からしたら70W程度なので最大では40分ほどは稼働できると見込んでいます。現行品だとBR550S-JPが近い仕様でしょうか。



当時はサブのNASとしてLANDISKがいたのですが、こちらはUPS連動させる手段がなくそのままお蔵入りとなりましたが、その後入れ替わりで導入したASUSTORのAS1002TもUPS接続しないまま稼働しています。今回、これを連動させるよう設定してみました。

一番簡単なのはUPSのマスターデバイスをAS1002Tに変更して、RN31600はリモートUPSとして設定しスレーブにし、サーバPCの設定もそれに合わせて変更するという方法です。というのも、AS1002Tでのスレーブ設定はマスタのIPアドレスを指定することしかできないからです。

ちなみにAS1002Tをマスターにする場合の接続情報は下記の通り。
名前 asustor
ユーザ admin
パスワード 1111

AS1002Tでもネットワーク越しにUPSの信号をやり取りする仕組みは一般的なNUT(Network UPS Tools)のようです。サーバPCで使用しているWinNUTはWindows向けのNUTですね。RN31600をマスターにサーバPCのWinNUTが機能しているので、AS1002TでNUTのスレーブ設定できればOKなのですが、先に書いたとおりAS1002TにはネットワークUPSを利用設定する画面はありますがUPS名、ユーザ、パスワードの設定項目が無いので(RN31600ではWeb管理ツールから設定・確認できる)、SSHで接続して設定ファイルを直接書き換えることにします。

/usr/etc/ups/の下にある設定ファイルを書き換えます。
【upsmon.conf】
MONITOR UPS@[RN31600のIPアドレス] 1 monuser pass slave

ちなみに/etc/ups/の下にも同じファイルがありますが、再起動すると/usr/etc/ups/のファイルに置き換わるようなので、/usr/etc/ups/下のファイルの書き換えが必須になります。

設定ファイルを書き換えたらデーモンの再起動が必要になると思いますが、今回はNASを再起動させました。Web管理ツールの[外部機器]-[UPS]で接続が確認できればOKのはずですが、結果はNGでした。再起動させる前でも後でもネットワークUPSへの接続エラーになります。

ただし/var/logsに出力されるログを見る限りは、RN31600への接続情報の書き換え前にはエラーが出続けていたものの、正しい情報を直接書いた後は出ていないのでなんとなくうまくいっていそうです。

というわけで、UPSのコンセントを抜いてきちんと機能するかを確認してみました。実験結果は無事きちんと連動しました。注意点としては、Web管理ツールからUPSの設定を変更すると/usr/etc/ups/下のファイルに記載した接続情報が元に戻ってしまうので、一度設定して確認できたらこの部分を触らないことですね。
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