2013年6月に導入したHDL2-A4.0ですが、先日エラー通知が来ました。RAID1運用のDISK2でエラーが発生したようです。
HDL2-A4.0はRAID1運用なので2TBしか使えないので、ReadyNAS 316(4TB×2のRAID1)の一部のバックアップ先として使うという運用となっていました。バックアップ先としてしか基本使っていないので急ぐ必要はないのですが、4TBのHDDを2本用意してHDL2-A8.0(仮)とすることにしました。
用意したのはNAS用HDDのWD40EFRXです。
作業には以前から気になって見ていたこちらのサイトを参考にしました。
あまりLinuxには慣れていないので正常稼働中は二の足を踏んでいたのですが、今回絶好の機会(?)が訪れたので2TB→4TBの拡張×2へのチャレンジです。肝の部分は参考サイトのまんまですが、実際は下記の手順で行いました。いろいろ遠回りしましたが最終的にやった手順を書き出すと、
- 正常なHDDはそのままに、エラーのHDDと新しいHDD(4TB)を入れ替えてHDL2を起動(今回入れ替えたのはDISK2)。
- 自動的にRAID1の再構築完了するまで待つ。
- 新DISK2のデータ領域を拡張するために必要な環境を用意する。
- 新DISK2をHDL2から取り外し、Linuxを起動するPCと接続する。
- Ubuntu 14.04 LTSで新DISK2のデータ領域(6個目のパーティション)を最大まで拡張する。
- mdadmで新DISK2にmdデバイスを作成する。
- 新DISK2をHDL2に戻し、DISK1を抜いてから起動する。
- HDL2が起動したらWeb管理ツールからディスクをフォーマットする。
- 新DISK1を挿し、RAIDの再構築をして完了。
今回はubuntu-ja-14.04-desktop-amd64.isoをこのサイトからダウンロードし、LinuxLive USB CreatorでUSBブートできるようにしました。
個人的に悩みながらした作業は新DISK2のデータ領域の拡張の部分です。某掲示板で同じ作業をされた方へのコメントのリンクにあった手順をはじめはやってみました。これは、新DISK2への入れ替え→RAID再構築→新DISK1への入れ替え→RAID再構築をして、新DISK2台両方のデータパーティションをそれぞれWindowsで最大まで拡張。HDL2に戻して起動させようとしたところ、エラーで起動しませんでした。あとで思うとmdデバイスが無い状態だったからだと思います。紹介されたサイトの機種はHDL-XRなのでおそらくそのあたりの違いなんでしょうね。
今回データの拡張はUbuntuでGPartedを使いましたが、おそらくパーティションの拡張自体はWindowsのディスク管理でも大丈夫じゃないかと思います。重要なのはそのあとで、mdadmでmdデバイスを作成するところです。これをしないでHDL2を起動させると起動途中でエラーとなりました。mdadmは下記コマンドを実行しました(新DISK2が/dev/sdaの場合)。
mdadm --create /dev/md0 --level=raid1 --raid-devices=2 --metadata=1.0 missing /dev/sda6
上記はまんま参考サイトに記載のものです。ちなみにmdadmは上述のubuntuのイメージにはインストールされていなかったので下記コマンドでパッケージのインストールをしてから作業しています。
apt-get install mdadm
最後の再構築が完了していませんが、結果は下記の通り。
システム領域分が引かれて3902.56GB使えるようになったのが確認できました。
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